昔からガタガタの歯並びがコンプレックスだった私。大学生になったら絶対に矯正しようと心に決めていました。でも、両親に頼るつもりはなかったので、全て自腹で挑戦することに。私が選んだのは、総額80万円ほどのワイヤー矯正でした。目標金額が決まると、私の大学生活は「矯正費用を稼ぐ」という大きな目的に向かって動き出しました。まず、時給の良いカフェのアルバイトに加えて、週末は単発のイベントスタッフのバイトを掛け持ちしました。サークルや飲み会の誘いも、ぐっと我慢。友達が楽しそうにしているのを見ると、正直辛い時もありました。でも、鏡を見るたびに「この歯並びを変えるんだ」と自分に言い聞かせました。生活費を切り詰めるために、昼食は毎日お弁当を持参し、趣味の洋服やコスメも本当に必要なものだけに絞りました。そうして一年間、必死で貯めた50万円を頭金にし、残りはクリニックの無金利の院内分割を利用させてもらうことに。初めて矯正装置がついた日は、痛みよりも「ついに始まったんだ」という達成感で胸がいっぱいでした。治療中の二年間もアルバイトは続け、毎月の調整費用と分割金を支払い続けました。周りからは「大変だね」と言われましたが、私にとっては未来の自分への投資。装置が外れ、綺麗になった歯並びで笑えた時、これまでの苦労が全て報われた気がしました。自腹での矯正は簡単な道ではありませんが、やり遂げた時の自信は、何物にも代えがたい宝物です。